2013年09月15日

「魔界王子 ♯10 Another Battle-as an intermission-」


相変わらずここの飯はなんて貧相なんだ、と文句を垂れるダンタリオン。
するとアイザックが「明日は文化祭だね!」と一言。
そうえいば……
文化祭?

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2013年09月08日

「魔界王子 ♯9 vice and virginity」


ジャンヌ、いっきまーす!!


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2013年09月01日

「魔界王子 ♯8 pain and ecstasy」


祈りを捧げていケヴィンのもとに、大天使ミカエルが降臨する。
「君が手間取っているみたいだから。ね、何で野放しにしておくの? ソロモンのこと」
「また情でも移ったの、あの人間に。え〜図星?」
ケヴィンを張り倒すミカエル。
「だけどさぁ、もしソロモンの魂を魔界にでも奪われでもしたら、君は本当に堕天してしまうよ。折角僕が片方の羽根だけで済ませてあげたのに」
ミカエル、足でケヴィンの顎を掴む。何たる横暴、何たる屈辱。
「君は僕だけを見ていればいいんだよ。だって最高位の天使で究極に正しいのは僕なんだから」
僕の好きにさせてもらう。悪魔だろうと選定公だろうと、僕の敵じゃない。僕を手こずらせたのはあのルシファーだけだ。とミカエル。
ミカエル…
片翼の分際で僕の名前を気安く呼ぶな、とケヴィンを蹴り飛ばすミカエル。
おまえはもう御前天使でもなんでもない、とさらにケヴィンに蹴りを入れるミカエル。
吐血するケヴィン。その血がミカエルの頬を汚す。
ミカエル、ケヴィンを踏みつけながら、
「手を出すのは見てから考える。ウイリアム・トワイニング。ソロモンの魂を持つ者を見てから、ね」

また落第しちゃうよ、とウイリアムに泣きついて来るアイザック。
日々の積み重ねが大事だと一蹴するウイリアム。
でも今度の試験はウイリアムがトップじゃないかもね、とエリオット・イーデンを指さす。
ウイリアムと同じクラスだというが、見覚えがない。
この間のラテン語の試験は、ウイリアムと三点差だったらしい。
エリオットが話しかけてくる。
君がウイリアム・トワイニング?
監督生の顔も分からないのか、と返すウイリアム。
一言いっておこうと思って。次のテストでは最優等を狙いに行く、手を抜かないでくれよ、後で言い訳されちゃあ、つまらない。キヒ。
不気味な笑みを残して去って行くエリオット。
戦線布告だ。
この天才に頭脳で勝負を挑んだこと、死ぬよりも深く後悔させてやる。
と激しく怒りの炎を燃やすウイリアムであった。

こっちは奨学金がかかってるんだ、もし優等から落ちたりしたらたまったもんじゃない。
テスト前の図書室はさすがに混んでいる。
空いている席を見つけて、ラッキーと座りに行くが、そこにはエリオットがいた。
やあ、君か。
私語は慎め、イーデン。
笑い出すエリオット。
何が可笑しい!
ごめん、まさか君がそこまで意識してくれるとは思わなくてさ。
頬を赤らめるウイリアム。
誤解を与えるようなこと言って悪かったよ。気を引きたかったんだ、君の。
図書館の二階から、二人の様子を伺うケヴィンの姿が。

エリオットと話しながら歩くウイリアム。
僕は目的を果たすためなら、どんな犠牲も厭わない。一番大切なものを守るっていう目的のためならね。君は? ウイリアム。
俺? 
君にとって一番大切なものって何?
大切な…浮かぶ、スワロー、ケヴィン、アイザックの姿とダンタリオンとシトリーの姿。
ノアの方舟の話をするエリオット。ある天使が人間に告げなかったら、今頃人間はどうなっていたんだろうね、と。
つまりね、大切なことを見誤ると、後々後悔しても遅いって例えだよ。
ウイリアムの方はあまり話を飲み込めていない様子。
僕らにとって今が大事な時だからね、ウフ、お互いがんばろ。
二人の様子を木陰から伺うダンタリオンの姿があった。

テストの返却。イーデン、最優等。そして当然俺の成績はその上をいく…評価が下がってるーーー!
何だってんだ、何故こうもシャクにさわる…。部屋を忌々しげに出て行くウイリアムの手を掴む者がいた。ダンタリオンだ。
構うな! 今俺は機嫌が悪い。
あいつは誰だ。悪魔じゃ無いことは確かだ。だが、何かがおかしい。光が、ありすぎる。
だとしても、俺には関係ない。
と腕を振り払って去ってしまうウイリアム。
キヒと笑って、その様子を見ていたエリオット。

試験当日。机にアンチョコを忍ばせた生徒がいた。カンニングだ。
エリオットはそのアンチョコを消し、ウイリアムの机に転送する。
いくら消しても消えないアンチョコ。ついに教師に見つかってしまう。
カンニング行ったと見なされ、罰として懲罰室行きを命じられる。

最悪だトワイニング家始まって以来の恥だ。えん罪を何とかして晴らさなければ。
面会は禁止なのに、アイザックが総代を連れてやって来た。
真実を司る大天使ミカエルの力を借りて、君の無実を証明してみせる!
とアイザック。
で、犯人に心あたりは? やってないんだろう、カンニングなんて。
総代は信じてくれるようだ。
君の自慢は成績だけだ。それをわざわざ汚すはずがない。
総代……と一度は感動するも、だけ? と暗く沈むウイリアムであった。

夜、懲罰室にエリオットがやって来る。
やあ、災難だったね。まさか君がカンニングなんて。
俺はやってない!
僕なら君の力になれる。真犯人を知ってるんだ。君のためなら証言してもいい。その代わり、一つだけ条件がある。答えてくれないか。君にとって望む運命とはなんだ? 
そ、そんなもの当然エリートコースに進む…
ちっがーう! 僕が聞きたいのは、この世に存在する完璧なる正義と悪徳についてだ。
もし牧師と総代が崖にぶら下がっていたら、どちらを助ける? 神の国と地獄と、どちらを選ぶのか?
と問われて戸惑うウイリアム。
そこへケヴィンがやって来て叫ぶ。
何をしているのです! 懲罰室に近づくことは禁止されています。
エリオットは大人しく部屋へ戻るのだが…

試験の場で行われた不正行為について審議が始まる。
ウイリアムは断じて、いいえを貫く。
では神と悪魔、どちらに親しみを覚えるかね? 答えなさい、ソロモンの魂を持つ者よ。
アイザックのお守りが光り出して、エリオットが指を鳴らすと、そこは異空間だった。
エリオットのお守りを取り上げて握り潰すエリオット。
イーデン、何故おまえが…
まどろっこしいのはやっぱり良くないね。
と、そこへシトリーの攻撃が。魔方陣を張ってそれを防ぐエリオット。
エリオットの背には翼が。
貴様天使か!
あれはまさか、鞘から抜かれし剣!
エリオットが一降りの剣を出現させる。
じゃあ、本当に天使たちの長、神に似たる者、大天使ミカエル?!
アイザック解説ありがとう。
ミカエルはウイリアムの首を片手で締め上げ、
覚えてないの? 君の作った国の後始末をしてやったじゃない。ソロモン。
なんのことだ……
やれやれ。人間てのは本当にど厚かましいよね。僕らを差し置いて、神から恩賞を与えられているくせに。
汝に法悦を与える。ウイリアム・トワイニング。或いはダビデの子、ソロモン。
ウイリアムのピンチにシトリーが割って入ったけど、跳ね返された。

一方、部屋の外ではケヴィンが何も出来ずにいた。
ダンタリオンが現れて、薔薇の球体結界か…

中ではミカエルがウイリアムに一撃を食らわせようとしていた。その時、結界を破ってダンタリオンが現れる。
君がルシファーの秘蔵っ子かぁ。
その口でルシファーを語るな。彼を陥れた反逆者の分際で。
ルシファーより僕の方が強かった、ただそれだけのことさ。

陥れるってなんのことだ、とウイリアム。
猊下はミカエルの兄だ。とシトリー。
神に反旗を翻したルシファーは、ミカエルとの一騎打ちに負けて魔界に落とされたのだ。
ミカエルの攻撃に、押されるダンタリオン。
おまえを知っているよ、ダンタリオン。おまえがルシファーと契約する前、まだ人間だった頃のそれはそれは残虐で冷酷で凶暴な…
黙れ!
ダンタリオンの炎が、ミカエルを上回った!
馬鹿な互角だと?!
ダンタリオンがミカエルの羽根を踏みつけて、おまえは煉獄に落とすにも値しない、とトドメを刺そうかと言うとき、ケヴィンが現れてミカエルをかばう。
今この方に何かあれば、本格的に天界が動き出します。これ以上坊ちゃんを危険にさらすつもりですか。
ばかばかしい、気が削がれた。またいずれ…

場面は元の教会に。
私、ウイリアム・トワイニングは身の潔白を訴えます。何故なら、私は私自身の頭脳に誇りがあるからです。薬莢は大いなる知恵を持つものを脅かさない。つまり、いついかなるテストも、私にとって脅威ではありません。
恥ずべき書き込みがあったのは確かだ。誰があのような行いをしたというのかね?
お答えします。彼らが自白しました。と総代が二人の生徒を伴ってやって来た。
でも、僕らは自分の机に書いたのに何故。
そのへんはうやむやにされました。

追試で余裕の首位取れちゃって、格好良すぎ。俺の将来は前途洋々だな。
木陰で余裕の笑みを浮かべるウイリアムだった。

今、なんと?
ジル・ド・レイが驚いてるよ。
猊下がこのままお目覚めにならない可能性が出てきた、とバアルベリト。
それは…
悪魔とて不滅ではない。猊下の消滅も近いのかもしれん。いよいよ選定公を、ソロモンの存在が重要になってくるやも……
かつて神の声を聞いたと信じるあまり、いかに人生を狂わされた人間が多かったか。

入浴中のアシュタロスは、天界がウイリアムに法悦を与えてみろ、人間としての人格はなくなり、天界の便利な駒になるだけだ。
ウイリアムを魔界で保護するのだ。

邪魔なんだよね、人も悪魔も。
なんてこというの、ミカエル!

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2013年08月25日

「魔界王子 ♯7 party and battle」


観劇をしながら話すベルゼビュートとカミオ。
御身の立場を明らかにしては、今までのようにもいかないだろうと。
するとカミオは興味が出てきた、かつて自分が、そしてダンタリオンがソロモンとかわした盟約についてと返す。

なんだってこの学校はイベント好きなんだ?
今度は寮対抗演劇合戦を行うらしい。お題目はシェークスピア。
幽霊はいる、いないの言い合いをウイリアムとアイザックがしているところにデンマークの王クローディアスの扮装をしたダンタリオンがやってくる。
先代を殺して王位を簒奪した男か、貴様に似合いだ、とオフィーリアに分したシトリーもやってくる。
くだらない言い合いを始める二人に、「神よ、いるなら仕事しろ」と念じるウイリアムであった。
ウイリアムは出ないのか、というアイザックに、俺は人前で道化をやる趣味はない、俺の役目は演出だとその場を去って行くウイリアム。

外を歩いていると、ケヴィンがやって来て、少しお願いがありましてと。なら、俺も頼みがあるとウイリアムは言うのだが…

ダンタリオンの足の間からシル・ド・レイ登場。
ダンタリオンに幻覚か、幻覚なら消えろと首を絞められる。シトリーなら下級生部屋だ、さっさと連れて行けというが、貴方はどうするの? 今日は年に一度の大サバト。戻らない訳にはいかないだろうと。
代理王候補が三人も揃うのだから。

ウイリアムとケヴィンは演出の練習中。
ウイリアムの睫毛が当社比1.5倍になっとります。
しかし、科白のあまりの恥ずかしさに、爆発するウイリアムだった。
そんなに恥ずかしいなら何故演出など引き受けたのか、というケヴィンに、演出家なら舞台に出なくても目立つ、成績にも有利! と返すウイリアム。
流石合理主義の豚でいらっしゃる、と口を滑らしたケヴィンは額にグーパンチを食らう。
おまえこそ何故俺を呼び止めたの問いに、応援ですよ、どの檄が一番賞賛を集めるか賭をしているもので、坊ちゃんに頑張って頂きたくて。
帰り際にウイリアムの背に触れるケヴィン。ゴミが、と言っていたけど、まじないかなんかかけたな。

寮に帰るとスワローが外出届があるとウイリアムに見せる。
外出届? この時間に? と訝るウイリアムだったが、ダンタリオンとシトリーだとわかると、「ついに神が仕事をした!」と拳を突き上げて喜ぶ。
のっぴきならない課程の事情で外出届けを出しているらしいが、それは魔界へ帰ったということ。ウイリアムが喜ぶのも無理はない。

魔界へ帰って来たダンタリオンは正装をしてサバトに出席する。
寄ってくるラミアを一蹴して、アシュタロスにはきちんと挨拶。
残してきたソロモンが心配か。手に入れたいなら押すだけでは駄目だ。たまには引いて見ろ、と恋愛指南をするアシュタロス様。
四大四方王そろい踏みのサバト。そして代理王候補も。

別室ではバアルベリトとシトリーが話していた。
選定公といえど所詮は人間だ。必要なのはあれの魂のみ。器は必要もない。いずれネフィリムは魔界から姿を消す。ルシファー猊下の次の王を待たずともと何か不穏な言葉を口にするバアルベリト。
反抗しようとしたシトリーを力でねじ伏せて、私の可愛い人形よ。己の出自を忘れた訳ではあるまいな、と。大人しくなったシトリーに、それでいい、おまえはそれでいいのだよ。
そしてバアルベリトとシトリーのエッチな画w

四大四方王の紹介。次々とお偉いさんがレッドカーペットを歩いてくる。
カミオは半人間でありながらルシファー猊下の血を引いている。その力は私たち四方王をおも凌ぐというう噂ですよ、とアシュタロスに話しかけるバアルベリト。
見事に集まったと言いたいところですが、もう一人、この場に来るべき者がいるのでは。
ダンタリオンのことでしょうか、彼は礼儀をわきまえぬ無礼者故、ご容赦を。
彼のことではありませんよ。ルシファー猊下より代理王を選ぶ権限を直々に与えられた唯一の人間、イスラエル王ダビデの息子にして神に愛された世界最高の知恵者ソロモン。
場内がざわつく。あのソロモンが…

その頃ダンタリオンは一人バルコニーに出て、思い出にふけっていた。
本だらけの部屋で、本のメンテナンスをしているダンタリオン。
何で魔界の大侯爵の俺がこんなことをー! と文句言ってますが、三角巾と割烹着姿が似合ってます。
すると背後ではソロモンが本に埋もれていた。
なんでこんな引きこもり男が最上の知恵者などと言われているんだ、と疑問を口にするダンタリオン。
ソロモンは、いいじゃないか、わたしには君がいる。そこの牛乳取って。とダンタリオンをパシリ扱い。
それでも取ってやるダンタリオンが優しい。
誰しも向き不向きがあるよ、私は今のままで十分だ。こうして本が読めるだけでね。
駄目だソロモン。ここにいては、おまえはいずれ…
父上は私が謀反を起こすと思っている。いずれここにも来るだろう。
おまえが他の誰かの手にかかるなら、その前に俺が殺してやる。おまえが望めば、今すぐにでもな。
望めば…そうだね、君はいつか私の望みを叶えるだろう。
いつか、私を殺すだろう。
我に返るダンタリオン。本当にソロモンを殺しちゃったのかな?
そこへ火急の知らせが。

窓の外を見やるウイリアム。
アイザックにダンタリオンたちのこと、気になる? とからかわれて、赤くなって否定してます。
ただ、今日はいやに霧が濃いなと。
霧の中に怪しげな影が。駆け出すウイリアム。追うアイザック。
一方教会ではロウソクが消えて、ケヴィンが一言。「境界が揺らぐ?!」。
「うわあ、悪魔が大挙してやって来たよ。まるでサバトだ」
どこか嬉しそうなアイザック。
これは夢だな、と踵を返すウイリアムだったが悪魔が襲いかかって来る。それを助けたのはシトリーだった。
おまえの為に戻ってきたんだというシトリー。
私を選べ、と。おまえが選べばおまえを守る理由が出来る、叔父上からもおまえを守れる。魔界では理由づけが第一なんですねぇ。
選ぶだの選ばないだの、俺はソロモンでも選定公でもない、何度言ったらわかる、と強がっていたら、シトリーが悪魔に吹っ飛ばされちゃった。

今宵はあの世とこの世の境界が消える日。
「今頃血気にはやる悪魔たちがソロモンを迎えに」
「いいや、殺しに行っているの間違いでしょう」
あなたも私もソロモンには死んで貰った方が好都合なはず。かつての盟約に今更縛られたくはないでしょう。

ウイリアムのピンチ、今度はダンタリオンのターン。
「だから言っただろうが、近いうちに厄介なことになると」
「ソロモンが契約していない悪魔が俺を狙ってやって来るってことか!」
誰も選んでいないウイリアムは丸腰に近いらしい。
バアルベリトの手先の悪魔がわんさかと、ウイリアムの命を狙っている。
悪魔を次々焼き払っていくダンタリオン。
ダンタリオンを追って来たウイリアムに悪魔が襲いかかるが、ケヴィンのかけた結界が発動して、事なきを得る。
それは天界の力による魔方陣。何者かがこの一帯に結界をしいたようだ。
と、山羊の執事のバフォメットさんの解説。
結界はダンタリオンに向かい、力を奪い始める。
ダンタリオン、結界を蹴散らす。ここはケヴィンの力負け。
しかし、ダンタリオンは暴走を始めて、ウイリアムに手をかける。首を締め上げるが、かつてのソロモンの姿と重なり、正気を取り戻す。
割って入ってきたのはカミオ。
冷静になりなさい。
「引きなさい、誰であろうとソロモンを傷つけることは私が許さない」
霧の中の悪魔たちに凄むカミオ。
そして去って行った悪魔達。
あんなものは放電現象による幻覚だ、とまだ強がってるウイリアム。
ばつの悪そうなダンタリオンも無視して、寮に帰って芝居の稽古だと、その場を去って行くウイリアム。

サバトもお開き。
我々と同じように、彼らもソロモンに関心があるらしい。

劇が始まろうとしている時、またも悪い知らせを持ってスワローがやってくる。
ハムレット役の生徒が盲腸で倒れたと。
講演中止も出来ないし、代役を立てるしかない。
全ての科白が頭に入っているのはウイリアム、君だけだ!
幕が上がらなければ、君の評価も下がることになる、の殺し文句でウイリアム、ハムレット役をすることに。
だが、シトリーが台本にないことをし始める。ウイリアムを下敷きにして、私を選ぶとおっしゃってくださいまし。
そこへまた台本にないダンタリオンが登場し、おまえが選ぶのはこの俺だ! とシトリーの上から被さってくる。
「どこ触ってんだ、訴えるぞ」
のシトリーの科白に(笑
おまえら、俺の劇をぶちこわす気かーーー!!
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2013年08月18日

「魔界王子 ♯6 the one who schme」


ダンタリオンとシトリーがウイリアムの取り合いをしていると、ケヴィンがその前を通りかかる。思わず声をかけたウイリアムを無視して去ってしまうケヴィンにショックを受け、思い悩むウイリアムであった。

面会日、同じ監督生のスワローがやって来て、今日は士官学校に入れとうるさい父から逃げる為にサボらせてくれという。奇跡の生還を果たした事故の後、うるさいらしい。一つ貸しだぞ、と言ってスワローを逃がしてやる。
思い出される過去の思い出。ケヴィンは今と変わらない…一体幾つなんでしょう。
お屋敷まで競争しましょう。私が勝つ方に一票とここでも賭けをしとります。
結局手を繋いで帰るのだった。

部屋で読み物をしていると、エイドリアン・スワローがやって来て、今晩食事でもどうかと誘ってくる。その視線が値踏みするようなねちっこいものであるのが不気味。
そこへケヴィンが乱入、思わず「ケヴィン」と呼んでしまったウイリアムは「セシル牧師」と言い直す。
「少しお話が。よろしいですか」スワロー父はまたの機会に、息子には約束を守るようにと伝えてくれと言い残して去って行く。
気が付くとケヴィンがいない。「振られたのか」のダンタリオンの一言に、「うるさい!」と怒鳴りつけてその場を去るウイリアム。「振られたのか」のシトリーの一言に声を詰まらせるダンタリオンだった。
いつの間に湧いて出たんだ悪魔ども。
「あれはおまえの差し金か?」
「いいや、その蠅だろう」
「ああ、ベルゼビュートか。こういう回りくどい遊びは奴の使いそうな手だ」
人の仕掛けには手を出さないのが、悪魔の掟だぞ、とシトリー。

私の代わりにソロモンを見張り、彼へ近づく悪しき者を排除してくれと手下らしき少年ラグエルに言いつけるケヴィン。一体何をしようとしているのか?

夜、消灯時間になってもウイリアムを尋ねる者があった。スワローだ。君に頼みがあるという。今度の休暇、空いているならコッツホルズへ来ないかと誘われる。俺と一緒にきてくれ、俺の両親に紹介したい、と、両肩を掴まれて言われる。父の快気祝いをするから、是非君にも来て欲しいと。
ここでウイリアムの脳内コンピューターがカタカタと動き始める。スワロー大佐の快気祝いということは、その手のお偉いさんがたくさん集まる。いわば、晩餐会じゃないか。
「喜んで行くよ、スワロー!」
のぞき見していたシトリーが、どうせこれもあいつの差し金だろう。ダンタリオンは厄介なことを…、と。

アシュタロスに花をささげて再婚しようというベルゼビュートが、アシュタロスに殺虫剤をまかれて「しつこい蠅だ」扱いをされている。代理王争いは降りたのか、というアシュタロスに、その件についてはもう手を打ってあるというベルゼビュート。

スワロー家に向かう馬車の中、頭を抱えるウイリアム。
シトリーとダンタリオンが一緒について来たからだ。「寮の飯には飽きた」「同じく」ビスケットかっくらって喋るシトリーがかわいい……
パーティーには有名人がいっぱい。女王お気に入りの画家、ビンターハルター。劇作家にロイヤルアカデミーの教授。大臣。社交界の権力者だらけ。
さすが東方陸軍大佐。ここはお近づきになって大きなコネを!
ビバ! 権力! スワローに何か黒い空気がと引かれてるウイリアムであった。
その時ダンタリオンは、ケヴィンの放った手下に目を光らせていた。

学校ではカミオとすれ違うケヴィンの姿があった。

食事中、何かを察知して左右を確かめるウイリアム。
あの事故以来、親父は変わった。元々戦争には積極的ではなかった筈なのに、なんだか父が遠くへ行って仕舞ったようで…
スワローが席を外し、一人になったウイリアムに飲み物を勧める執事がケヴィンに見えて、疲れておいでですね、少し横になられてはと部屋に案内される。
ケヴィンは牧師になりたかったんだろうか。家のハウススチュワートになんかやりたくなくて。
「で、例の件はどうなっている」
ウイリアムが休んでいた部屋で、お偉いさんたちが会議を始めていた。
どうやら戦争を始める気のようだ。
「あとはソロモンの魂だけですな」
の科白にウイリアム絶句。
「ウイリアム・トワイニング。君こそがソロモン。魔界の選定公」
ウイリアム、隠れても見つかってます。
議員たちが悪魔へと姿を変え、スワローも鎖を出現させてウイリアムに襲いかかる。
そこへ颯爽と現れて悪魔を消し炭にするダンタリオン。鎖も砕きます。
「まさかおまえまで出てくるとはな、エリュゴス」
誰の許可を得て邪魔してるのかというエリュゴス。スワロー父はこのエリュゴスが化けていた!
「白状な主様。うちのことを忘れたんだね。なら、思い出させてあげる。うちの名はエリュゴス。六十の軍団を率いる、序列十五番の侯爵にして戦場の悪魔」
今はベルゼビュートに使える身。あの方の為におまえを連れて行くと。
スワローとシトリーがやって来て、シトリーが事実を白日の下にさらす。
「あれはおまえの父ではない。悪魔だ。おまえの父は死んでいる」
あの事故で既に死んでいたのだ。
その屍を悪魔が利用して生きているように見せかけているだけのこと。
ショックを受けるスワローの魂だけでも貰っていくと、スワローに襲いかかるエリュゴス。
助けようとするウイリアムをシトリーが止める。
あいつにはベルゼビュートが着いている、人の仕掛けには手を出さないのが悪魔の掟だ、私たちに手出しは出来ないと。
スワローの胸に手を突っ込んで魂を取りだそうとするエリュゴス。苦しむスワロー。
そこでダンタリオンが鶴の一声を。「助けてやろうか」。
「ベルゼビュートの仕掛けなど、後でどうとでもなる。ここで選べ、ウイリアム。この俺を魔界の代理王に」
ウイリアムの両肩に手をやって、壁におしつけて迫るダンタリオン。
しかし、思わぬ伏兵が。先程の執事が悪魔払いの呪文を唱えながら近づいてくる。聖水を浴びせかけられて苦しむエリュゴス。
父の姿に戻った所で、手を伸ばそうとするスワローだったが、「死んだ人間は戻ってこない」とウイリアムに止められるのだった。
やがて悪魔は姿を消し、残ったのは父の灰だけ。
エイドリアン・スワローの肉体は消滅しました。あなたの父上は悪魔に利用されていたのです。
アーメン。

戦争は回避できた。
スワローがやって来ていう。遺産のことでごたごたしてさ、逃げて来た。休んでいた間の課題が山積みだ。

そろそろこっちもはっきりさせるか。
教会を訪れるウイリアム。
もしおまえがハウススチュワートをやめたいんなら、俺は別に…
「まさか私を解雇なさると?!」
「辞めたいのはおまえだろう!!」
「牧師は出稼ぎです!」
なら何故俺を避ける? 理由はなんだ? 俺が無一文だからか?
詰めよるウイリアム。どうも感情の行き違いがあったようで…
ケヴィンのふところから、賭け事の紙が山のように出てくる。
教員達によるハウス対抗のスポーツ賭博が毎日のように。情に負けて坊ちゃんに賭けたくなかった、というのが避けていた理由だったようで。
「主人に向かって……天誅!」
手刀を振り上げるウイリアムだった。
教会を出るとダンタリオンとシトリーが出迎えてくれたのだが、ばつが悪くて早々に立ち去るウイリアム。
それを窓から見ていたケヴィンの背中に片翼が生えてるーーーー!
ラグエルが事後報告をしております。
「ウリエル様、あなたはこんな所にいるべきお方じゃない」
「無論。…ソロモン。貴方を悪魔になど渡しはしない」
選定公の指輪を持ってるし、天使だし、ケヴィンって何者ーー?!


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2013年08月11日

「魔界王子 ♯5 mill and flour」


朝食。ウイリアムやアイザックはそのまずさに辟易としているようだが、シトリーやダンタリオンは諦めたと言って食す。
カミオに挨拶されて素直に返す二人に、ウイリアムは同じ代理王候補としてライバル視はしないのか、と。
そしてレベルの低い罵りあいを始めるシトリーとダンタリオン。
ウイリアムは魔界の権力闘争など知らんと、この間の試験の結果を見に行く。

ダントツの一位はやはりウイリアム。ウイリアムは当然のこと過ぎて今更なんの感動もない。
ダンタリオンはまずまずの順位。シトリーは下の方。
アイザックは低五級。いつになったら高五級に上がれるんだろう。
悪魔と妖精とお茶っ葉のことなら少しはわかるらしい。
何故茶葉なんだ、とウイリアムからツッコミが入る。
実家が貿易をやっていて、インドお茶や香辛料をあつかってるのだそう。

校長が総代に話かけていた。
するとウイリアムの元へやって来て、その件につきましては、トワイニングが適役だと思われますが。
校長寮に呼ばれるウイリアム一行。
いい茶葉を使っていたり、豪華な部屋だったり、上等なクリームを使っていたり、ヤコブ寮とは大違い。
オフタヌーンティーでもてなされていた。
校長寮の裏にある水車小屋を潰して新しい校舎を建てるらしい。それで校長はあちこちから寄付金を募っていて、今週視察にやってくる大本命の理事長から、なんとしてでも大口の寄付が欲しい。
それが校長寮の風紀が若干乱れている。夜中に歌を歌って騒いだり、時間外に出入りする者がいる。校則破りの不届き者がいると知られれば、校長の評価に傷が付き、寄付も危うい。理事長が来る前に素行の悪い生徒を見つけだし、締め上げて欲しいというのだ。
それを何故校長寮の総代がやらずに、自分がやらなければならないのか、と不満たらたらのウイリアム。
総代はウイリアムが学費に困窮していることを知っていて、それで校長の覚えをめでたくしておけば、何かと有利だと悪魔の囁きを。最年少で校長寮への入寮もあるかも知れないぞ。
ウイリアムの夢は広がる。学費の免除、奨学金も出そう、就職先も斡旋しよう。
「総代に感謝を。総代、万歳!」
握手をする二人だった。
後は任せた、自分は読みたい文献があるので、と去って行く総代。
もしかして、単に丸投げされただけなんじゃないのか、とシトリーとダンタリオンの正確な見立て。
おまえ達に借りを作るつもりはない、というウイリアムの手を取ってダンタリオンがまさかカミオを代理王に選ぶ気じゃないだろうな、と詰め寄る。
そんな気はない、俺は誰も選ばない、とキッパリ言い放つウイリアム。
いやあ、さっさと選んじゃった方がいいと思うけどなぁ。
ダンタリオン、いちいちスキンシップが多すぎ…w

夕刻、森をチェックしておく、シトリーとアイザックを連れたウイリアム。
悪魔はいいのに幽霊は怖いアイザック。
幽霊の正体は大抵が幻覚や幻聴、視覚や聴覚が感じ取れる微妙なラインの周波帯を脳が誤認しているに過ぎない。
そのうち、変な歌が聞こえてくる。それを追って走り出すウイリアムとシトリー。アイザックも結局は着いてくる。
水車小屋へとやって来るが、誰もいない。
草むらが動く。怖がって騒ぐアイザック。アイザックが騒いでいたら誰も寄ってこないと、帰るウイリアム。

ダンタリオンが屋敷へ帰ると、ラミアがいた。
久しぶりに会った婚約者に、口づけの挨拶もなし?
「婚約者? 誰の?」
「あなたのよ!」
「誰が?」
「あたしに決まってるでしょ。結婚の約束したじゃない。忘れたとは言わせないわよ」
ラミアは無視してアシュタロスを探すダンタリオン。
アシュタロスはバラ風呂に入っていた。
「我が後見人殿におかれましては、ご機嫌麗しゅう…」
って、女性が風呂に入ってるところにズカズカ上がり込んできて、平然としているのは何故!
やっぱり真性のアレだからですか?!
カミオについて。ベルゼビュートがかわいがるには一筋縄ではいかんだろうと。何を考えているか分からない奴だ。代理王の地位にもそれほど前向きではないようだし。余裕だからかもしれん。カミオはシトリーやダンタリオンより優位に立っているからな。奴の血筋のことか。我々はネフィリムだからな。
だが、今、真に気をつけるのはカミオではない、もっと怪しい奴が選定公の周りにいる。
それはケヴィンのことですか……

理事長の訪問が月末だから、今週中にはなんとか…
アイザックが一緒に寝ようよと言ってウイリアムの部屋へやってくる。
幽霊よけのニンニクの首飾りをかけて。それは幽霊じゃなくて吸血鬼よけなんじゃあ…
「臭いしうるさいし、寝れるかーーー!」
アイザックのいびきがあまりにも酷くて、眠れないウイリアム。
そのうち、例の変な歌が聞こえてくる。アイザックを起こして、不届き者を捕まえにいくウイリアム。

水車小屋にやって来ると、誰もいない。
夜中に歌を歌いながら水車小屋にやってくる生徒なんていないよ、というアイザックに、校長に恨みを持つ生徒が悪い噂を流したいのかも知れない、あるいは念の入ったわるふざけ、とウイリアムは人為的なものであると言い張る。
草むらが動いて周囲を確認すると、足下に何か生き物が。
妖精のキルムーリーだった。
「つまり貴様は長年この水車小屋に住み着き、粉を引いていた。しかし最近は仕事がないばかりか、解体が決まったことを知り、大変悲しんでいた。解体を中止してもらえるよう、何度も好調寮へ訴えに出かけたが、耳を貸して貰えない。そうしてとうとうヤコブ寮までやって来た」
諦めて新しい職を探せ、というウイリアムにイヤイヤをするキルムーリー。
水車小屋など工業化の進んだ現代では淘汰される存在。過去の遺物。仕方なく、まだ稼働している水車小屋を求めて南へ下ってきたという訳か。
キルムーリーは粉を引いていないと死んでしまうからな、といつのまにか現れたシトリーが言う。
「おい、貴様、つまり粉さえ引ければいいんだな?」

ウイリアムはキルムーリーをインドに送ったのだった。
今は工場で香辛料を引きまくってるんだって。父もあの働き者のじいさんは何者だ、すごいって大喜びしてるよ。とアイザック。
そこへ理事長と校長を連れた総代がやって来て…自分が褒められるとばかり思っていたウイリアムは、すくっと立ち上がるのだが。
「彼が今回過大な寄付をしてくれたモートン家の生徒です」
キルムーリーの働きがあまりにも良いので、感謝の印とのこと。
「父上によろしく伝えてくれたまえ」
「悪魔なんか信用するもんかーーーー!」
ウイリアムの絶叫が空に響くのであった。

夜。教会のロウソクを灯して回っているケヴィンのもとへ、ダンタリオンがやって来る。
「ずっと考えてたんだが、おまえ、何者だ?」
「私は只のハウススチュワートですよ。牧師は学生時代に神学を学びましたから」
「なら、神の御手でも呼んでみろ。国教会の者ならお手の物だろう」
「………」
「おまえにも何か隠し事があるようだな。すぐに化けの皮をひんむいてやる。今日はその挨拶だ」
ケヴィンは一体何者なのでしょうか。



posted by 松風久遠 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(1) | 魔界王子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月04日

「魔界王子 ♯4 an old love story」


ケヴィンの母方が牧師の家で、元々セシル家を継ぐのは兄の役目だったが、クリミナ戦争で亡くなってしまった。故に牧師の免許を持っていたらしい。
ケヴィンの冷たくあしらわれてショックを受けるウイリアムだった。

夜、ウイリアムが考え事をしていると、下級生が大変だと部屋をノックしてきた。
行ってみると窓ガラスが割れていて、もめ事が起こっていた。
寮母のマリア・モリンズまでもが出張ってきて、校長に犯人は誰か伝えておきましょうというが、手当が先だと怪我をした生徒を連れて行く。
残った生徒にはウイリアムからラテン語二十行の罰が。

「カミオ、もうすぐ貴方に会える」
部屋で一人呟くモリンズ寮母。

昨日の生徒達がモリンズ寮母の噂話をしている。
寮母の部屋を捜索して、弱みを握ってやろうよ、と。
ウイリアムに見つかって青くなる三人。
ボートの練習に行け、と言われて大急ぎで去って行く。
だが、三人はウイリアムの言いつけを守らずにモリンズ寮母の部屋へ押し入るのだった。

「絶対優勝するぞー!」
外ではダンタリオンが声高に叫んでいた。周囲の生徒たちも大盛り上がり。
変なところで人徳のあるダンタリオンである。

サボリ場所を探していたウイリアムは、総代のネイサンに出会う。
何故校長寮の総代がヤコブ寮に?
物音を聞いてモリンズ寮母の部屋を尋ねるウイリアム。
部屋をノックするが、返事がないので勝手にドアを開けて入ると、ベッドに突っ伏したモリンズ寮母が。
ちょっと捜し物をしていて、と立ち上がるモリンズ寮母だった。
しかし、床には怪しげな魔方陣が描いてあって…
「もう年ね、あなたを見習って昼寝をするべきかしら」
「バレてる……」

ボートレースの日がやって来た。
優勝した暁にはミス・モリンスからミートパイが振る舞われる。
ネイサンがモリンズ寮母に熱い視線を送る。心臓を押さえるモリンズ寮母。年甲斐もなくドキドキしてるご様子。
ダンタリオンはウイリアムにネイサンは怪しいと忠告する。
「あの人は総代のウルトラ超絶エリート様なんだぞ」
「忘れたのか。おまえはまだ誰も選んでいない。この前みたいに狙われる可能性もある注意しろよ」
しっかり肩の上に手をやって囁くダンタリオンだった。

ボートレース。ウイリアムは船酔いでドクターストップ。
トワイニング班は失格。
ダンタリオンと総代のトップ争い。
両者の船がぶつかったはずみで折れたオールの先が、モリンズ寮母の元へ。しかし、オールは不自然な動きでモリンズ寮母を避けて行った。ネイサンの能力のようだ。
「大丈夫か」
声を掛けてきたネイサンにダンタリオンは、
「やはりな。ネイサン・キャクストン。おまえは悪魔だ」
と手を取って詰め寄るのだが、それを止めようとしたウイリアムがネイサンに触れた時、カミオの姿がだぶって見える。驚くウイリアム。
ボートレースの優勝はネイサン班のものに。

夕刻、教会の前でケヴィンに相談すべきか迷っている所に、モリンズ寮母がやって来る。
礼拝ですか、感心ですねと言われるが、ウイリアムはその場を去る。
モリンズ寮母は教会の中へ入り、
「牧師さま、少しお話があるのですが」

「スクープだ! ミス・モリンズのネタを掴んだよ」
「なんとミス・モリンズは魔女だったんだ」
騒ぐ下級生たちに、ウイリアムが割って入る。
「寮母の部屋に忍び込んだ上に、勝手に持ち出したのか」
「でも僕見たんです、ミス・モリンズが悪魔を召喚しようとしているところを」
「いや、とにかくおまえたちは自分のしたことを反省しろ! わからないなら、わかるまで、たっぷり罰してやる覚悟しとけよ!」
ええ〜〜! 上がる下級生たちの叫び声。
ウイリアムは部屋を出て行く。
すると、ケヴィンに出くわす。丁度良いところに、と言われるが、自分から近寄るなと言ったくせにと立ち去ろうとする。
「そんなことより、実はミス・モリンズのことで。さっき彼女から、最後の祈りを」
「ウイリアム!!」
現れるシトリー。
「緊急事態だ、来い!」
と、ウイリアムを連れ去ってしまう。

「さっき、魔界の扉が開いた。呼び出したのは、ミス・モリンズだ」
まさにモリンズ寮母が悪魔を召喚している所だった。
駆けつける二人だったが、悪魔は呼び出された後だった。
「私を選べば手を貸してやるぞ」
「だから俺は誰も選ばないと言ってるだろう」
もう、選んじゃえよー。そしたら全部丸く収まるんだからさ。
襲い来る悪魔を倒したのは、カミオだった。
モリンズ寮母を抱え、宙に浮くカミオ。
「ふん、相変わらずだな。半魔のくせにやたらめったら強い」
「黙れネフィリム。人を捨てた悪魔め」
「こいつはソロモンの一柱、三十の軍団を従える、序列五十三番目の総統の悪魔にして、ベルゼビュートを後見人にする、三人目の代理王候補カミオだ」
「それもただの悪魔じゃない。人の腹から生まれた悪魔。半分が人間の半魔だ」

「カミオ不思議ね、あなたはあの時と変わらない姿のまま。私はすっかり年をとってしまったのに。死ぬ前にどうしても貴方に会いたかったの。このヤコブ寮にいれば貴方に会えるきがしたの。貴方と出会った場所だから」
当時、私の家族はヤコブ寮で住み込みで働いていた。
悪魔退治をしていたカミオに出会ったマリア。
「怪我してるの? 大丈夫?」
「君は僕が怖くないのか」
次第に仲をを深めていくマリアとカミオ。
「牧師様は嘘つきね。貴方はとても優しくて、寂しがり屋の悪魔だった」
ある日悪魔に襲われたマリアを、カミオが両親の前で助ける。
カミオを悪魔と見通した両親は、離れなさいとマリアを促す。引き離される二人。
駆け落ちの約束をする二人だったが、その日、カミオは来てくれなかった。

肺を病んでしまってもう長くないと言われてしまったというモリンズ寮母。
悪魔と契約すれば、カミオと同じ悪魔になれると思って。
「悪魔の血ゆえに人として生きることは叶わず、半魔ゆえに魔界にも居場所などない。でも、君が悪魔になって、側にいてくれたら…」
「ネフィリムにはなるな。残り数年の命だが、人として死なせてやれ」
と、ダンタリオン。
「かわいそうな私の悪魔。私はもうじきいなくなるけど、一緒にいてくれる人はいないの?」
「いない。生まれた時からそんな人は。あのソロモンでさえ死んだ」

「私のものになりなさい。そうすれば、誰もおまえを否定しない。人も、悪魔も、神さえも」
そう、ソロモンに言いくるめられていたようだ。
ソロモンは相変わらずエロいなぁ。
「ここにいればいいじゃない。お友達がたくさん、ね」
「ミス・モリンズ。あなたは療養してください。あなた自身のためにも。そして、彼の為にも」
「そうね」
涙ぐむモリンズ寮母。

出発の日、下級生たちがモリンズ寮母に、写真立てを返しに来る。
カミオもまた、その写真を大事に持っていた。



posted by 松風久遠 at 15:35| Comment(2) | TrackBack(3) | 魔界王子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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