心を入れ替えて、大黒のもとでアルバイトを始めた雪音。
そこへやって来たひよりに、中学の教科書を譲って欲しいという。
それを聞いて感動に泣き始めるひよりと夜トであった。
そこに小福が現れて、お世話した分の支払いをしろと言ってくる。
ひよりに頼まれて夜トを助けたから、一回500万で二回で1千万と法外な値段をふっかけてきた。
学割が利いて100万でいいと言われるが、ひよりは怒り、私の体質も直してないくせに、と夜トにプロレス技をかけるのであった。
ひよりちゃんはどこの団体の子? と大黒。
12日22時に拍手してくださった方々、どうもありがとうございます。
禊の手伝いをしてくれた真喩がいる天神の所へお礼にやって来た夜トたち。
よくもあそこまでヤスミをこじらせたものだ、と真喩に同情されるが、セッキは久々の逸材、そう簡単に手放したくないと夜ト。
とにかく雪音を鍛えたくて、一発どぎつい灸をすえて、わざとこじらせたのだと。
天神と夜トがいがみあっている間に、真喩が向こうで話しましょうとひよりと雪音を連れて行く。
ひよりは神器が一人足りないことに気づく。
天神を差してしまったから、破門されたのだという。
雪音がなったあれはとても感染力が強くて、見聞きしただけでも感化されてしまう。
一度でも主を差したら即破門。ここはずっとこのしきたりで天神を守ってきたのだと。
禊をしてから名を取り、放ってくれるだけ有り難いこと。
雪音は罪を感じて謝るが、仕方がない、ただそのことを気にしても、気には病まないように、夜トに触るからと真喩は言う。
神器は一線を保っておかないとすぐに落ちてしまう。結局あやかしと同じ死角に住まう彼岸の者だから。
闇は常に側にある、気をつけろと。
夜トはそれでも雪音を見捨てなかった。これからはその名にかけて主を守りなさい。
はい、と雪音は答える。雪の名にかけて。
天神に事故ってから生き霊になる体質になってしまったひよりのことを相談する夜ト。
その方法がわからなくてずっと放置したまんま。あいつにはなんべんも助けてもらってるし、ひよりのためにそろそろ本気で働こうと思うんだとキラキラを出して言う。
じゃあ、ひよりとの縁を切ってみれば? と天神はアドバイスする。
そうすればその妙な体質も治るかもしれない。
あの子は夜トを介してこちらの世界に焦点を合わせ過ぎている。
来年の受験に備えて図書館で勉強をしていた、ひよりと友達二人。
最近噂になってる神様がいるという。
いなくなってほしい人の名前を教えると、本当に消してくれるらしいよ。
ラボウ様、ラボウ様、どうかお願いしますってやつ。
大黒の家で、教科書広げて勉強会をしているひよりと雪音と、だらりと休んでいる夜ト。
勝手にくつろぐなと大黒に夜トはボコボコにされる。
雪音の勉強をみているひよりは中々厳しい先生っぷり。
夜トは取り上げたノートに激うまの絵を描いてみせるが、雪音に落書きと言われてしまう。
連続通り魔殺人事件。未だ手がかりなし。のニュースがテレビで流れている。
時は年末、大晦日。ひよりはやまちゃん、あみちゃんと夜の初詣に出かけるようだ。
その頃夜トたちは回転率のいい大掃除の仕事をしていた。犬小屋の掃除を。
犬にしては大豪邸、床暖房完備の犬小屋だった。
そこでケータイが鳴る。ひよりから天神のところへ初詣へ行かないか、との電話だった。
本気出してこいとのやまちゃんからのラインで、張り切ったひよりは、振り袖で完全装備。
駅を出て、横断歩道を歩いているとき、何者かとすれ違い、首をかしげるひよりだったが、ビルの屋上から野良とラボウが見ていた。
あれが夜トを惑わす半妖か。斬るぞ。というラボウ。
それに対して、まだあの子には使い道があると野良。
待ち合わせ場所にやってきたやまちゃん、あみちゃんは普段着だった。
本気出して張り切っていたのはひよりだけだったw
五円玉を賽銭箱に投げ入れて、祈るひより。
無事高校生になれますように。これからも皆と一緒に楽しくいられますように。
お参りも済んで、屋台を物色していたひよりたちだったが、人混みの中に夜トの後ろ姿を見つけたひよりは、知らず生き霊になって追いかけるのだった。
夜トがモタモタしているせいで年が明けちゃったじゃないか、と文句を言いながら走る雪音。
しょうがないだろ、俺は神汚れを見逃せない性分なの、と言い返す夜ト。
ひよりのことを気にするが、そこへ仕事依頼のメールが入る。
いつものあやかし退治の依頼。しかも、あやかしの出る場所はまさに今いる場所だった。
すると、あやかしがお出まし。
早速戦闘に入る夜ト。セッキを呼ぶ。
サソリ型のあやかしを次々斬っていく。
だが、あやかしは一体だけではなく、多勢だった。
まだ、こんなに?! と焦る雪音に、落ち着けと夜ト。
雪音、おまえは変わった。いや、これからもっと変われる。今の自分を信じろ。
そんな夜トたちの様子を高見で見物しているラボウ。
見せてもらうぞ、夜ト神。おまえが鍛えたその神器の力。
夜トの後を追ってきたひよりだったが、夜トを見つけられずにいた。
臭いをたどっても、夜トの臭いはしない。
そこに仮面を持った野良が現れる。
こんばんわと挨拶して、夜トを知らないかと野良に尋ねるひよりだったが、あやかしの分際で気安く話しかけるなと言われるのだった。
そこで初めてまた抜けてしまっていたことを知るひより。
禊では大活躍だったわね。折角あの子の名を取る良い機会だったのに。
いつの間にか現れた、仮面を着けた野良犬に狙われるひより。飛んで照明灯の上へ逃げるが、犬は壁を伝って追いかけてくる。
逃げるひよりは、どうして私を?
どうして? 気に入らないからよ。
とあるビルの上でひよりは犬たちに追い込まれてしまう。
と、その時夜明けと共に朝日が差してきて、それを浴びた犬たちは粉々になって消えて行くのだった。
あとに残ったのはお面だけ。
そして野良が現れる。
残念、面つきじゃあ、ここまでか。怖かった? もっと怖いことがこれから起こるわ。ラボウというまがつ神が目を覚ましたの。ラボウは人の願いがあれば簡単に斬ってしまうのよ。あやかしも人も。神様も。
ラボウが夜トを殺しに来る。
あなたと会って夜トは弱くなった。だからお願い。あなたはいなくなって。
夜が明けても夜トたちは戦っていた。
四方をあやかしに囲まれるが、一気に片をつけるチャンス。
波状攻撃であやかしを全滅させる。
ひよりの元へ急ぐ二人だったが。後に残されたのは、面と同じ紋の入った瓶と、そこに入っていく小さなあやかしだった。
その瓶を足で踏み砕くラボウ。
あれが、あれが夜ト神の今の力。
天満宮の鳥居の下で、やまちゃん、あみちゃんと別れるひより。
あけましておめでとう、と夜トと雪音がやってくるが、ひよりは不思議そうな表情。
「あのう…どなたですか? あなた」
ひよりは夜トたちのことを綺麗さっぱり忘れていた?
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