2014年03月05日

「バディ・コンプレックス ♯9 カップリングシステム」


ルクシオンの整備を眺めながら、ヒナの言ったことを思い返している青葉は落ち込んでいた。
やっぱり帰れないのか…ずっとこっちで生きて行くのか…
その様子をディオが見つめていた。


シグナスのブリッジではリチャードソン中将との通信が行われていた。
来る作戦にはシグナスの参加も決定していると、近々大規模な作戦が行われることを示唆していた。
その通信に割って入ってきたのは、エルヴィラさんが「先生」と呼ぶアレッサンドロ・フェルミだった。
カップリング実験艦クレインがシグナスに近づいていた。そこにドクター・フェルミも乗っていた。到着を我慢できずに通信してきたらしい。
ドクター・フェルミを出迎える副官とエルヴィラさん。
エルヴィラさんとドクターはハグをするが、小じわが増えたんじゃないかと言われて眉をひそめるエルヴィラさんだった。

青葉とディオはカップリングシステムのデモンストレーションを副官から言いつけられる。
ドクターはそれが目的でもうすぐ到着するハワイからわざわざやって来たらしい。
カップリングシステムの開発チームのリーダーであることを、まゆかから聞く青葉。
ドクターはエルヴィラさんのおじいさんのもとで、カップリングの基礎研究を始めたのだという。
エルヴィラさんの恥ずかしい話は置いといて、コックピットだけでカップリングを始める青葉とディオだったが、青葉に元気がない。
実験も無事終わり、着替えて更衣室から出ようとする青葉を、ディオが通せんぼして止める。
機械をだませても俺をだませると思うなよ、とディオ。
あの島でヒナに会ったことを見抜かれる。
だが、この七十年後の世界には自分の知っている雛はいないと青葉は答える。
それで落ち込んでいる訳か、意外と繊細じゃないかとディオに言われ、落ち込んでいないと反論するが、敵のパイロットが過去に戻る方法を知っているだなんて、小学生でももう少しマシな作り話をするぞと言われてしまう。
それに対して、作り話じゃないと青葉は言うのだが、もう言わないと落ち込んだ所に、ディオから一発食らうのだった。
目が覚めたか、いつまでメソメソしているつもりだ! 
メソメソしてんのはてめぇの方だろう! この前まで妹のことで悩んでた野郎が、偉そうに説教してんじゃねぇ!
と頭突きから、殴り合いに発展してしまう。
このシスコン野郎が!
黙れ、このウジ虫が!
その時、丁度エレベーターが開いて、パイロット達の中に勢いで飛び込んでいくのだった。
当然、二人は引き離され、ケンカはそこで強制終了。
しばらくここで頭冷やしておけという艦長命令で、二人は営倉入り。
そこへドクターがやって来る。
青葉にカップリングシステムについてどの程度知っている? と尋ねてくる。
あれは簡単に言うと、二人のパイロットの頭脳を並列に接続し、演算能力を飛躍的に高める装置なのだと。
このシステムの肝は二人の思考を遅延なく伝達させることにある。タイムラグがあっては戦闘に支障を来すからだと。
ナノ秒レベルの遅れであってもカップリングを阻害する要因としては十分。
では、俺たちはどうやってカップリングしてるんですか? とディオ。
タイムリープだよ。思考の伝達に一ナノ秒の遅延が生じるのであれば、思考を一ナノ秒未来に送れば問題は解決だ。素粒子レベルではそれも可能。
ディオが鼻で笑う。結局ドクターは青葉の話を信じていないのだと。

新型機にカップリングシステムが搭載されるらしい。二機だけだが、もうすぐロールアウトされるという。
カップリング機の量産も近いのかという副官の問いに、エルヴィラさんが残念ながらそこまではまだ。連合はカップリングシステムを重視していないから。
敵には粘着されてるっていうのに、と艦長。
ゾギリアにはエルヴィラさんと同様、ドクターのラボにいた研究員が一人、亡命したのだという。
その男の名はヴィルヘルム・ハーン。
エルヴィラさんのコックピットの重要性をよく理解していた優秀な男。

その頃ハーンは上がってきた作戦を上に通しておくとマルガレタ特務武官に話していた。
頑張って下さい、あなたにとってこれが最後のチャンスでしょうから。
健闘を祈りますよ、と言って通信は切れる。
隣にいるアルフリードは何か言いたげに特務武官を見つめていた。

ヴァジュラのブリーフィングルームでは、作戦会議が開かれていた。
そこで、ラーシャが質問する。
ドクター・ハーンとは一体何者なんですか?
一介の科学者のくせに行政局に顔が利くなんて、普通じゃないよな、とタルジム。
それはおまえたちが知るべきことではない、とアルフリード。
そこにパイロットスーツに身を包んだ特務武官が今日は私が陣頭で指揮を執ります、とやってくる。
やる気まんまんでヴァリアンサーを睨み付ける特務武官。
いいんですか?というラーシャに、好きにやらせるさとアルフリード。

その頃、フォルトナが使えず、出撃出来ないヒナは、青葉に渡されたヘアピンを見つめていた。
すると、ビゾンがやって来て、難しい顔で尋ねるのだった。
あの島からどうやって信号を出したのか、と。
ヒナはしどろもどろで作り話をするのだが、ビゾンには怪しまれる。
何があっても信じてやれるのは俺だけなんだぞ、とヒナを諭すビゾン。
特務武官に気づかれる前に中佐に話しておくべきだと言う。

シグナスでは警報が鳴り、青葉とディオも出撃するため解放される。
出撃するヴァリアンサー隊。
青葉とディオは早々にカップリングして下さいとまゆかから言われる。
ケンカ中でもカップリングは成功した。
ゾギリアの巡航ミサイルが多数発射される。
シグナスはネクターカーテン展開、ミサイルをやり過ごす。
だが、直ぐに第二波がやって来る。シグナスのネクターカーテンのチャージが追いつかない。
ヴァリアンサーで撃ち落とすしかない。
しかし、敵ヴァリアンサー隊もやって来て、交戦しながらミサイルを撃ち落とすことに。
クレインに被弾、ドクターが負傷する。
青葉とディオは大量のミサイルをさばいていくが、このまま敵がミサイルを撃ち尽くすのを待てばという希望は淡く消えるのだった。
カップリングの時間切れ狙い。それがゾギリアの作戦。
ドクター・ハーンの予測によれば、あの新型機のカップリング持続時間は300秒。

カップリングが切れたら…と弱音を吐く青葉を、ディオが諦めるな、と叱咤する。
「おまえはシグナスに残って戦うと決めたんじゃなかったのか。おまえは馬鹿だ。それも救いようのないな。だが、自分の決めた道はなにがあろうと進み続ける、そんな男じゃないのか! 今シグナスは力を必要としている、そしておまえはそれに答えるだけの力を持っている。戦え! おまえを必要としている人のために。早くしろ、このメソメソ!」
弾切れでディオが逃したミサイルを、青葉が撃ち落とし、二人はケンカしながら次々ミサイルを片付けていくのだった。
カップリングの時間切れが迫り、カウントが始まるのだが、終了リミットを過ぎてもカップリングは継続されていた。
誤差はあってもカップリングはそう長くは続かない、と特務武官は、アルフリードにご指示をと問われ、そのままミサイルを撃ち続けろと命じる。撃て、撃て、撃てーー!!
だが、400秒を越えてもカップリングを維持している青葉とディオによって、全弾迎撃されてしまう。
驚愕する特務武官のもとにブラディオンが迫り来る。そして、両腕と胴体をバラバラにされてしまうのだった。墜ちて行くコックピットの中で、忍び寄る死の影に涙する特務武官。
幸い、誘爆もせず、アルフリードによって助けられるのだった。
作戦は失敗に終わりました。全機帰投します。
ビゾンはルクシオンを睨み付けてから、その場を去るのだった。

「おいメソメソ、やれば出来るじゃないか」
「うるせっ、シスコン!」
今回のカップリング持続時間、429秒です。
信じられない。理想値さえ軽く越えるなんて。
ナイスカップリングだったよ、とドクターは言うが、すぐに倒れてしまう。
そして、そのまま死亡。

特務武官は更迭され、ハワイ基地に入った敵をもはや正攻法では落とせないと、以前から上申していた作戦を実行に移したいとドクター・ハーンに言うアルフリード。
すると、ハーンは既に話は通してあると。
例の部隊とはすぐにでも合流可能。期待している、とアルフリードに言うのだった。
やって来た増援とは、リャザン少佐、ヒナの父だった。
posted by 松風久遠 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(0) | バディ・コンプレックス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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