2014年02月07日

「ノラガミ ♯5 境界線」


神器が唯一使える矛であり盾、それが境界。
指を矛の形にして、雪音が「一線!」と唱えると、あやかしと雪音の間に境界ができた。
己と他とを分かつ一線。あやかしはそれを越えることはできない。
夜トもひよりも使えない、境界は神器だけの力。
初めからここまで強く隔てられるとは、夜トの知る神器のなかでも初めてだと。
野良の名前が出ると、あいつは都合がいい女なんだよ、と答える夜トだった。


突然ひよりが言い出す。
「雪音君の面倒は私が見ます!」
夜トは保護者失格だと言って雪音を連れて行こうとする。
ひよりに抱き寄せられる度にドキリとする雪音。
それをダイレクトに感じてたまらない夜ト。
二人を引きはがそうとする。
こっちに来い、と手を伸ばす両者。
雪音はあっさり夜トよりひよりを選んでしまうのだった。

立派な一軒家のひよりの家。
ただの中学生だよ、と言うが、高校生じゃなかったのか。意外に幼かったんだね。
家の中に入って、ただことじゃない気がすると思う雪音。
両親の帰りが遅いことを聞かされると、大声で二人きり…と叫ぼうとした雪音の口をひよりが塞ぐ。
お手伝いさんの佐々木さんがお帰りなさい、お風呂沸かしておきましたから良かったら入って下さいねと言って去って行く。
存在感の薄い神器である雪音のことは見えていない様子。
年の離れた兄の部屋へ通される雪音。
今は誰も使ってないから自由に使ってと言うひよりを背に、雪音はベッドのスプリングで遊んでいる。
私の部屋はとなりだから何かあったら言って、と言い残して部屋を出て行くひより。
雪音はつぶやく。
「ひよりってほんと恵まれてるなー」

計画通り、と階段を下りていたひより。
玄関で丁度帰ってきた両親と鉢合わせするが、その背後には夜トの姿が。
勝手に家に上がり込んだ夜トは父と並んでビールをあおり、冷蔵庫からイカの干物を頂戴するのだった。
ビールとあれやこれやを持ち出して、木の上でビールを飲む夜ト。
雪音の様子をひよりに聞く。
この家と違って、境内や祠は神域、そこならあやかしに襲われずに済む。夜は闇に巣くうあやかしが動き出す魔が生まれる時間だ。特にあいつは耐えられないだろうけどな。雪音は、あいつは、闇を怖がってる。

暖かい風呂に浸かってリフレッシュしている雪音。
どこかで嗅いだことのある臭いに気づいて、これってひよりの入った後の風呂? と慌てふためく。
そこへ父親が入ってきて、マッサージ機を取ってひよりに早く風呂に入りなさいと言うのだった。
先に入ってたのはおじさんでした。残念。

ひよりがうとうとしている所に、パジャマ姿の雪音がやって来る。
ひよりの親父に部屋の電気を消されて、暗いとなんか落ち着かないという。
じゃあ、一緒に寝る? とひよりは枕元の明かりを付け、雪音を迎え入れようとする。
並んで一つのベッドに寝る、ひよりと雪音。
ひよりは雪音の臭いをかいで「いいにおい」と言う。
このにおい好きなの。側にいると心地良い。夜トと同じ臭いらしい。
ドキドキしっぱなしの雪音。
やがてひよりは眠りに落ち、ひよりの胸の谷間が気になる雪音。
触ろうかと手を伸ばすのだが、背後から夜トが現れて、部屋から連れ出されるのだった。
説教された雪音は拗ねて、おまえにだっているじゃん、俺と同じ神器の子! 俺がいなくたって…と走り去る。
残された夜トは窓から空を見上げて、
「今夜もしけてやがる」

ライオンにまたがったお姉様があやかし狩りを行っていた。
お姉様は毘沙門。銃であやかしを撃ち抜いて始末したかと思えば、鞭で鮮やかにあやかしを屠る。
ガイドしている男性がいるみたいだけど、姿は見えない。

買い物に街へ出たひよりと雪音。
ファー付きのコートはひよりに買ってもらったんだろうか。
たまたま手に取ったものを、それ欲しいの? とひよりに聞かれて慌てて否定する雪音だったが、この位まかせてとひよりに押し切られそうになると、俺、人に見えてねーし、いざとなったらちょこっと借りればさ、とスケートボードを手に取り、値札を千切って持って行ってしまう。
ひよりはそれじゃあ、泥棒と一緒だよと、スケートボードを元の場所に返すのだった。
その間に雪音は姿を消す。
代わりに現れたのが夜ト。ちゃんとあいつの面倒見てんだろうな。また何かやったみてぇだけど。主と神器は一心同体。雪音に魔が差せば、俺がざくっと刺されるの。そういう風にできてんだ、主と神器って。
雪音を探して回るひよりだったが、雪音は見つからない。
精神の乱れによる苦痛は、神器から主に、一方通行でしかないからな。神器は元は人間だ。人間は罪を犯す。恨み、恐れ、妬み、焦り、悲しみ、欲望、挙げたらキリがないが、それらに魔が差す。その罪は苦痛となり、神器を通して俺たちは学ぶ。善と悪を。
その頃雪音はゲームショップの前にいた。中の様子を伺っている。
公園にたどりついたひよりと夜ト。夜トは遊具の上に立って言う。
善悪は人が決める。神そのものにそれらはないんだ。つまり神様はね、何をしてもいいんだよ。何者を傷つけようが、殺めようがな。いずれ雪音にも仕置きをしてやる。神の裁きをな。
身体を置いて雪音を探しに行くひより。

日が落ちて暗くなり始めた頃、雪音は焦っていた。暗くない所を探して街を彷徨う。
すると、女の子の声がして足を止める。
自分のことを見てると知った女の子が、雪音に抱きついてくる。
やばいと思った時にはもう既に遅かった。
みんな無視するの、目玉お化けばっかしゃべってきて、なんか怖くって。
道ばたには死者に手向けられた花があった。
女の子は迎えに来る母を待っていると言うが、その身体は透けていた。
六時まで一緒にいて、ママが来るまで、と懇願されて雪音はいいよと言ってしまう。

時は既に十時四十分。
ベンチに座って、来るはずもない母を待つ雪音と女の子。
闇を恐れて震える雪音。
そのとき、女の子が突然泣き出し、暗がりに向かって歩き出した。
そっちには行くなと止める雪音を見つけたひより。
あやかしの群れが女の子を取り込もうとしている。
ひよりが、夜トに教わったアレを! と叫ぶと、雪音は女の子とあやかしの間に境界を作るのだった。
だが、女の子は既にあやかし化していた。
境界は消え、闇が雪音を包む。恐怖の叫び声を上げる雪音を助けに入ったひよりだったが、あやかしにのまれてしまい、あわやという所で夜トに救われる。
女の子があやかしの中に。あいつ、助けてやってくれよ、頼む。
と夜トにつぶやく雪音。
神器になって夜トに使われる雪音は、あやかしを斬った夜トに助けるんじゃないのかよと抗議する。
夜トはこの子はもう完全にあやかしに取り込まれちまってる、もう斬るしかねぇんだよ! と答える。
雪音、あやかしにさわられ、むさぼられた魂が行き着く先はな、朱にまみれた生き地獄でしかねぇんだ。だからこそ、あの子を解放してやれ!
耳を塞ぎ、涙を浮かべる雪音。
夜トはあやかしを斬った。
首筋に痛みが走り、神器を手放す夜ト。

夜トの近況を毘沙門に報告する福山ヴォイス、兆麻。
毘沙門は温泉に入っていた。
悠長だなぁ。



posted by 松風久遠 at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | ノラガミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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