2013年11月09日

ガンダムSEED-D THE EDGE DesireよりSS(前)


これは「ガンダムSEED DESTINY THE EDGE Desire」と、どんちゃんさんのコメントに触発されて創作したショートストーリーです。
設定はDesireのものであり、運命以前のレイとシンではありません。
前後編で、前編のテーマは「夜這い」。
短い話ですが楽しんでいただければ幸いです。

ちなみに18禁です。18歳未満の方は読まないで下さい。

ではでは、どうぞ。





 アグニ・ヴァルハラは呼び止められて振り返った。
 目の前にいたのは、将来の総代と目される人物、金髪碧眼の美少年、レイ・ザ・バレルだった。
 アグニは思案した。何かポカをやったろうか、と。だが、ぐるりと一周頭の中を巡らせてみても、彼と接触した覚えはなかった。
「何か用?」
「ああ。出来れば、今夜一晩、部屋を貸してほしいのだが」
 何で? 何の用があるのか計りかねて、アグニは怪訝な表情を作った。
 それを察したのか、レイ・ザ・バレルは柔和な微笑みを浮かべて説明した。
「実は、おまえと同室のシン・アスカにちょっと用があって」
「アスカに?」
 あんな扱いづらい人物に一体何の用があるのだろうか。いつも自分の殻の中に閉じこもって出てこない、根暗なあいつに。かと思えば、突如発憤する、いまいち付き合いづらい奴。
「まぁ、別に構わないけど?」
「そうか、良かった。入れ替わるには携帯端末を交換する必要がある。夜中にどこかで落ち合おう」
「ああ、そうだな」
 携帯端末にはあらゆる個人情報が入っており、部屋の鍵代わりの身分証明も兼ねている。 身分を照会するためには欠かせないものだ。それを他人と交換するというのも、中々物騒な話ではあるが、レイ・ザ・バレルなら信用に足る人物だと判断して、アグニは携帯端末を一晩交換することを承認した。

 そしてレイはまんまと部屋の鍵を手に入れたのだった。
 リーダーに携帯端末をかざして情報を読み取らせると、ピッと電子音がしてドアが開いた。
 レイは静かに部屋に押し入った。中は暗い。シンはもう寝てしまっているらしい。片方のベッドが人の形に盛り上がっている。
 その肩を揺らして、レイはシンを起こそうとした。
「シン。シン・アスカ。起きろ」
 予想に反してシンは素直すぎるくらい素早く覚醒した。眠りが浅かったらしい。
「なに、アグニ……なんか用…?」
 眠り眼をこすりながら、シンが身を起こした。
「アグニじゃない。レイ・ザ・バレルだ」
 レイはシンの顔がある方に立って、顔の位置をシンに合わせた。
「レイ?! どうやってここに」
「アグニ・ヴァルハラに手助けしてもらった」
「何の用だよ。この間のことなら謝らないぞ。罰ももう受けたんだし」
 先日の演習でレイをリーダーとしたチーム戦があったのだが、シンはレイの命令を無視して前に出すぎ、結果二発も被弾したのだった。
 ミッション終了後、それをレイに咎められ、反発したシンをレイは鋭い動きで殴ったのだった。そこからは目も当てられない殴り合いの応酬で、教官が止めるまで続いたのだった。
 評価は無し。おまけに居残りの掃除はさせられるしで、散々な顛末だった。
「あれは俺の力不足もあるが、どう考えても命令無視したおまえが悪い」
「なんだよ! 済んだことをほじくり返しに来たのか?!」
「いや、違う。夜這いに来た」
「はああ?」
 見れば隣のベッドにルームメイトのアグニの姿はない。この狭い部屋でレイと二人きりだ。
「シン…」
 ベッドに身を乗り出したレイは、そのまま顔を近づけ、シンにキスをした。
 開いた口の隙間から歯列を割って、舌を入れる。再奥までたどり着いた時、ちりりと痛みが走って、レイは舌を抜いた。口内に鉄の味が広がる。シンが噛んだのだ。
「何するんだよ!」
 シンが叫んだ。
 パァン。乾いた音が室内に響いた。舌を噛まれたことで反射的にレイはシンを平手打ちにしていた。
 殴られたシンは呆然としている。
 その間に、レイはインナー姿のシンの着衣を引きはがした。
「レイ?」
 下着を脱がすのにひっくり返された時、シンは自分の身に起こっていることを理解したらしい。
 レイは機械のように冷静に、無駄のない動きでシンを裸に剥いた。
 白い肌、薄い筋肉のついた腹、まだ何も知らない肉茎。
 更にレイは持参したヒモを取り出すと、シンの右手首と右足首を結び、同じように左手首と左足首を縛って拘束した。
 シンなら暴れるだろうことを見越した処置である。
「な、な、なんだよ、コレ!」
 身動きの取れないシンは、それでも手足をバタつかせた。
「これでおまえは逃げられない。俺の思うままだ」
「ほどけよ、ほどけってば!」
「ほどかない」
 レイはシンの首筋に手を伸ばした。耳の裏から、首筋にかけて優しいタッチで撫でる。さらさらとして、気持ちが良い。
 今度は舌で同じルートを舐めてなぞった。そして耳朶を甘噛みし、息を吹きかけた。
 シンがぞくりと身を震わした。
「気持ち良いか…?」
「そ…んなこと、あるもんか…この…変態」
 パァン。再び乾いた音が室内に響いた。
 レイが表情のない顔でシンの頬を打ったのだ。
 シンは痛みと驚愕で茫然自失としている。
「反抗されるのは好きじゃない。あと、言葉に気をつけろ」
「……!」
 ここで初めてシンは知ったのかも知れない。自分自身がどうなってしまうのかを。
 そこからシンはぱたりと大人しくなった。
 レイは愛撫を再開した。耳をなぶり、胸の飾りをいじくり回し、へそをくじって遊んだ。
「あっ、あっ、あう…」
 シンは快楽の渦の中にいた。レイにされるがままに、快楽をむさぼっている。
 レイは持参したローションを垂らし、シンの菊座を広げにかかった。両手の中指を入れ、少しずつ広げていく。指が六本まで出入り出来るようになった頃、レイはシンから離れ、ベルトのバックルにテをかけ、ズボンの前をくつろげた。そして猛りきった灼熱の肉棒を取り出すと、開けたシンの入り口に宛がった。
「ああん、ああん」
 丹精込めて広げた甲斐あって、難なくシンはレイを飲み込んでいった。
 レイはピストンを開始した。
「あう、何が、ザフトの貴公子、だ…」
 レイの動きに合わせて、自身の身体も動く。腰を使うことによって、更なる快楽を得られることを、シンは察したようだ。
 その辺は大いにレイを満足させた。
「これじゃあ、背徳の、貴公子だ……!」
 レイは実技も座学もトップだ。けれど本人はそれを鼻にかけたりしない。だから、皆彼をこう呼ぶ。『ザフトの貴公子』だ、と。
「背徳の貴公子か、俺はそっちの方が腑に落ちるな」
 レイがピストンを速め、シンの良いところを擦って重点的にそこを攻める。シンもそこに当たるように腰を揺らして耽楽を追い求めた。
「あう、い、イク…!」
 シンは筒先から白濁した液体を吹き出し、レイもほどなくしてシンの最奥に欲望を解き放った。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「シン…おまえが好きだ。好きなんだ…」
 レイはシンに口づけた。
 今度はシンも噛む事なく、レイの舌に自分のそれを絡めたのだった。
 シンの頭の中では、レイの言葉がぐるぐる回っていた。好き? どういう意味? 分からない、分からない……
 唇が離れても、銀の糸が引いて残った。
「ちょっと待てよ、この状況でそれを言うか」
 両手足首をふん縛られた男と、それに言い寄るズボンの前だけを解放した男の図。かなりシュールではある。
「悪かったな、縛ったりして…」
 レイはシンを戒めていたヒモを解いてやった。
「ああっ! 赤い跡が残っちゃったじゃないか! どうしてくれるんだよ」
 シンの白い手首足首には見事なまでに緊縛の名残がくっきりとへばりついていた。
「おまえは、俺のものだという証だ」
 レイは満足げに赤い跡を眺めやった。うっとりとその跡を指でなぞる。
「なんだよ、それー」
 シンは不満げに、どうやって跡を隠すか思案していたが、レイはずっと消えずに残ればいいと微笑んでいた。
その後はシンはインナーを着、背中合わせに同じベッドに横になって、一枚の毛布を分け合った。
「好きって…どういうこと?」
 シンが素朴な疑問を問うた。
「よく…わからない。たぶん、これが好きという感情なのだと思う。はっきり言って持て余している」
「ふーん…」
「シン、俺と恋をしてくれないか」
 背中ごしにシンの体温と鼓動が伝わってくる。鼓動は早く、小刻みだ。
「恋人になれってこと?」
「そうだな」
「ちょっと、考えさせて…」
 今日までのライバルが明日から恋人に?
 シンの迷いも当然のことだ。
 レイは気長に待つことにした。少なからずも夜這いの目的は達成されたのだから。


暴れるシンと暴力的なレイ。運命以前のうちの子たちなら考えられないことだわーと思いながら書いてました。あと、緊縛プレイ。このレイはあんまりシンのこと考えてないんですね。だから舌噛まれるんだよ(笑
「背徳の貴公子」はどんちゃんさんから頂きました。どうもありがとうございます。



posted by 松風久遠 at 15:06| Comment(3) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんはーー!
背徳の貴公子!!!読んでてドキドキしました!レイ鬼畜!最高です!この告白を待つ余裕のある感じ、さすがです!(≧∇≦)

運命以前のレイシンも好きでしたが、今回のも私の好みにどストレートでした!

縛り跡の残ってるシンとか良くないですか?笑
色白いから絶対綺麗に残ると思うんですよー。
そしてその跡に満足気に笑うレイとか。

帰ってきたらアグニさん、絶対気づきますよね!笑
ドキドキです!!
本当にありがとうございました!
続き、死ぬほど楽しみにしてます!
Posted by どんちゃん at 2013年11月09日 21:46
こんばんわです。
鬼畜なレイも気に入ってもらえたようで、良かったです。
縛り跡の残ってるシン! ああ、そこまで気が回らなかった。畜生。レイはそれを見てさぞ喜んだことでしょうね。加筆しようかな…。
アグニは気づくんでしょうか。必死に跡を隠そうとするシンとか。

ではでは。後編もよろしくです。

Posted by 松風 久遠 at 2013年11月10日 15:16
と、いうわけで、前編ちょっとだけ加筆しておきました。
赤い跡がついたくだりを。
しばったら跡がつくんだと、そこを見逃していた自分が悔しいです(笑
だからってどういうわけでもないんですけどね。

Posted by 松風 久遠 at 2013年11月10日 16:48
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