2013年10月19日

運命以前 番外編SS2


運命以前番外編その2です。
単に本編に組み込めなかった、失敗作なんですけど。
本当はいれなきゃいけなかったんですよね、ルナマリアへのカミングアウト。

最後なのにネタが下ネタ…痔の話です。
ではどうぞ。



番外編2 なんて日だ


「ええーー! あんたたち、もうデキてたの?!」
 オープンカフェにルナマリアの声が響き渡った。
「う、うん……」
「いつ、いつやったのよ!」
「ヨウランたちが社会見学に行ってる間だから、去年の十月の終わり頃?」
 それから三日と空けずに肌を合わせてますとは、とても白状できなかった。
「どう? どうだったの? ちゃんと上手くやれた?」
「う、うん。レイが上手だったから…」
「初めてで失敗すると次、出来ないっていうじゃない?」
「それは男女間でも同じだろ」
「まあ、そうだけど。よくも黙っていられたわね、こんちくしょうめ」
 ルナマリアが拳を作って握り締めた。
 殴られるのかと一瞬ヒヤリとしたシンだったが、そんな心配は不必要だった。
「それにしても、なんであたしに言わなかったのよう」
「おまえに言うと色々騒ぐからだよ」
「そんなことしないわよ。ちゃんと祝ってあげたわよ」
「今だって騒いでるじゃんか」
「ちょっと取り乱しただけよ。あんまりあんたたちの様子が変わらないから」
 ルナマリアは感づけなかった自分を大層悔やんでいた。

 ギャーとバスルームからシンの絶叫が部屋にまで響いてきた。
 次いでバタバタと足音が大きくなってレイの前までやって来た。
「糞してウォシュレットが沁みると思って触ってみたら血が付いた! おまえのせいで切れ痔になったッ!」
「何故俺のせいになる」
 平然とレイは言ってのけた。
「昨日の晩、レイがちゃんと穴を広げないで入れるからじゃないか!」
「おまえが早く早くと急かすのが悪い」
「なッ…!」
 昨夜のことを思い出してシンは顔を真っ赤にした。
 確かに昨夜は穴が広がりきらないうちに、興が乗って早く入れてくれと懇願した気がする。
「でも、でも! レイが悪い! レイのせいだ! なんとかしろ!」
 無理矢理レイに責任を押し付けて、シンはふんぞり返った。
 レイは嘆息して、
「わかった。なんとかしよう」

 その夜。
「薬を買ってきた」
「なんの」
「痔の」
 シンはげんなりした。自分が痔になってしまったショックもあるのに、原因は自分の欲望で、薬は痔専用のものであるという現実を受け入れるのに時間を要した。
「塗ってやるから、ズボンを脱いでベッドに横になれ」
 シンは気分もそぞろに、最後の抵抗として膝までズボンを脱いでベッドに寝そべった。
「尻を高く上げろ。でなくては塗れない」
「ええっ!」
 レイはチューブから軟膏を出し、手のひらで人肌に温めている。
 シンは恥ずかしながら、おずおずと頭を支えにして尻を高く上げた。手を突かなかったのはせめてレイに顔を見られないようにしたかったからである。
「塗るぞ」
「う、うん」
 レイの指が軟膏を入り口に塗り広げる感覚がシンにも伝わってくる。
 穴に入るか入らないかの微妙なタッチ。穴全体に塗る指使いは至って優しい。
 何だかむずむずする。
 ……むらむらする。
「う…うんん」
「なんだ、感じてるのか?」
「ち、違う。くすぐったいだけだ!」
 と言いながら、シン自身は固くなって反り返り、腹を叩いていた。
 それを見たレイが、クスクスと笑った。
「おまえ…感度が良すぎるだろう」
「う、うるさい! レイの塗り方がえっちだからだ!」
「後ろは塗れたから、今度は前をどうにかしないとな」
 そう言うとレイは、シンの身体をひっくり返した。
 手を突いていなかったシンはあっという間に転がって仰向けになった。
 膝まで下ろしたズボンが戒めになって、逃げることが出来ない。この場合、災い転じて…というのだろうか。
「動けないと大人しくていいな。今度から縛ってしようか」
 レイがとんでもないことを口にしている。
「やだよ、緊縛プレイなんて!」
「さて、勃ってしまったこれをどうしようか」
「見るな、見るなってば!」
「手と口どちらが良い? 特別に選ばせてやろう」
「……くち」
「よし。素直でお利口だな」
 レイがシンの肉茎をぱくりと口に含んだ。つるつるとした亀頭をちろちろと舐める。
 鈴口からは止めどなく先走りの汁がしみ出し、レイの口内を侵すが、レイは構わず飲んでいく。
 裏筋を舐め上げられ、シンが悲鳴を上げる。
「ひいぃぃ……!」
 レイの口内は温かく、まるで羽毛に包まれているような気がしてくる。
「レイ、もう、出る……!」
「よし」
 レイが蟻の門渡りを指で刺激した瞬間、シンは欲望を解き放った。レイはそれを残らず飲み込んだ。最後の一滴まで逃さないというように鈴口に吸い付いて、吸い上げた。
 それがシンにまた快楽を与えて、苦しめた。
「あううう」
 目尻から涙を零して、シンはレイを見上げた。レイは微笑した。
「今日も上手かったぞ」
「馬鹿! レイの変態!」
 と、レイを非難しながら、放出した余韻に浸るシンであった。

                                      おわり。

最後の最後が痔の話だなんて…
というわけで「運命以前」はこれをもっておしまいです。
最後までおつきあい頂いた方、どうもありがとうございました。



posted by 松風久遠 at 15:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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